2022-09-28
裁判で、対象となるのは、過去に起きた事件です。稀に将来に係る事件も対象となります(騒音被害防止のためのジェット機の飛行差し止め)。
過去に起きた事件をどのように評価していくかというと、関連する証拠(人証、書証、物証)を集め、ストーリーとして主張し合います。相互の主張と証拠の中から、確からしいという筋を見極めていきます。
ですから、一方の主張内容が真実であっても、証拠がなければ、真実と異なる事実が認定されます。こんなはずではなかった、ということになります。裁判所は、決して正義の味方でもなければ、弱者の味方でもありません。裁判所は、法廷にだされた証拠と主張の中から
一番ありそうな事実を見出し、その事実に法令をあてはめて結論を出す国家機関です。
ですから、証拠の有無がとっても大事なことになります。
「そんなこと言われてもわてら素人にはわかりまヘン。」という声が聞こえてきそうです。
こういう時こそ、弁護士を利用します。事件が起きたときだけ弁護士、ではないのです。
この証拠は使える、使えない。この証拠はきわめて強力、それ程ではないが、あるにこしたことはない等々。
また、紛争の種にも目が届きます。「この問題には、こういう準備をしておきましょう。」
皆さん、弁護士をどんどん使いましょう。 了